2020年 福岡県労働政策課との懇談会
2020年10月20日(火)、福岡県労働政策課と懇談会を開催しました。
事前に要望書というかたちで提示した質問内容に沿って、労働政策課から丁寧にご説明いただきました。
懇談会の中で討議した主な内容は以下の通りです。
- 最低賃金の引き上げについて
- 正規労働者の失業対策について
- 在宅リモートワークについて
- 政府が推奨する副業やフリーランス問題について
- 国民健康保険の充実について
- 生活保護による生活支援について
今年の議題は、全国的な新型コロナウィルス感染症拡大をうけて、コロナ禍における非正規労働者の失業問題、生活困窮者に対する支援の実態が中心となりました。
県独自の支援事業の実施状況をご報告いただき、今後予想される雇用悪化への対応などについて意見交換をいたしました。
県としても、関連部局や国に対して要請しながら、できるかぎり幅広く県民への支援が継続できるよう努力すると前向きなご回答をいただきました。
また、2019年12月から設置されている、就職氷河期世代活躍支援プラン「ふくおかプラットフォーム」に関する状況についても確認しました。
同事業は、いわゆる就職氷河期世代で不安定な就労状況にある人、長期間無業状態にある人、社会参加支援を必要とする人を対象に、就職支援、社会参画支援等と行うものです。
「ふくおかプラットフォーム」自体の県民への認知度がまだ十分であるとは思わないので、引き続き事業のPRを積極的に行いながら、本事業で得られた成果やノウハウを別の世代の就職支援にも活用したいとお話しいただきました。
非正規雇用フォーラム・福岡としても、ロスジェネ世代の不安定な就労状況の問題について取り上げ、研究対象としてきました。
さらに、ゼロ時間契約、フリーランス、ジョブ型雇用など、新たな不安定就労が拡大しつつある中で、非正規雇用の問題は今後より深刻なフェイズに直面するのではないかと危惧しています。
その意味で、福岡県の取組みである「ふくおかプラットフォーム」や正規雇用促進企業支援センター事業など、安定した就労を取り戻す事業を評価し、引き続き注目したいと考えます。
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